ガレージを内包するコートハウス
周辺を住宅や駐車場に囲まれた敷地における平屋の計画です。
内部ガレージと外部の駐車場の他、道路つきあたりの旗竿敷地形状のため外構には車の転回用のスペースが必要となります。プランは周囲からの視線を気にせずリラックスできるコートハウス(中庭)型の計画とし、プライバシーを確保しながら開放的な住まいを目指しました。
全体はL型で屋根は1面で構成される片流れ、外壁は対候性の高いガルバリウム鋼板(金属サイディング)でシンプルにまとめました。
ガレージ
シャッターで開閉できるガレージは必要な駐車寸法を確保し、玄関と内部で直接行き来できます。
ガレージは熱境界の外とし内部は基礎から断熱し充分な性能を確保しています。
インナーコート
建物のほぼ中心に約5.2帖のインナーコート(中庭)を設け、周囲をリビングや個室で取り囲むような構成にすることにより、明るく開放的な中庭から室内に光を採り入れます。
また、各室を経由しながら中庭の周囲を回遊する動線とすることで、行きどまりのない拡がりが感じられ、移動と共に変化する空間となります。
リビング キッチン
リビング、ダイニングは中庭を取り囲むように配し、リビングの一部には小上りのタタミスペースがあります。
リビングに対面する位置にペニンシュラ型のキッチン、その奥に約2.5帖のパントリーを設け、冷蔵庫、電子レンジなどの機器類はリビングから見えない位置にまとめキッチンをスッキリとさせました。
外部に面する窓は高い位置に設け、防犯にも配慮しながら光を採り入れています。
回遊動線
玄関からはメイン動線とは別に土間クロークから水廻りに通じる動線、寝室からはリビングへの動線とは別にウォークスルークロゼットを通り抜ける動線、それらがつながることで家全体を回遊できるようになっています。