独立性の高い2世帯住宅
比較的ゆとりある敷地の中に、それぞれ自動車利用があることから充分な駐車スペースと庭、それらに南面するように建物を配した2世帯住宅です。
各個室はもちろん、リビング、ダイニング、キッチン、洗面、浴室、トイレ、そして玄関も別々に擁する完全2世帯型の計画で、内部での行き来はありますが共用部が無いため自ずと床面積も大きめになっています。
それぞれのLDKは36~40帖確保し、吹抜のあるダイニングとキッチン、個室、水廻りを総2階部分に矩形でまとめ、柱や壁の少ない大空間の約20帖リビングを平屋部分とすることで構造的負担を軽減する構成としています。
南面するリビングは天井を高くとり、大きな開口と併せて庇を設け夏場の日射をコントロール、冷暖房負荷にも配慮しつつ外観を印象的なものにしています。
自然光を採り入れ明るく開放的に
平屋部分のリビングは天井を高くしていますが、窓際は高さを抑え内部天井と軒天の仕上をそろえ連続性があり一体的に感じられるようにしています。
面積を広めに確保しているため、どうしても建物奥行が深くなり中心部は外に面することができず暗くなりがちですが、中心近くのダイニング上部を吹抜とすることで自然光を柔らかく採り入れる構成にすることで、明るく開放的にしています。
それぞれ収納を充実させる
床面積、家族構成、暮らし方によって条件は異なりますが、家族が多い2世帯住宅ですので、それなりの収納が必要となります。各個室のクローゼット、リビング廻りの収納はもちろん、キッチンにはパントリー、玄関にはシュークローク、共用の収容、ファミリークロゼットを適材適所に設けました。