既存樹木に合わせた配置計画
那須山麓を臨む市郊外の緑豊かな雑木林の一角に計画された住宅。敷地内に残された既存樹木に合わせ弓型のプランとしました。
多様な場を設け奥行きを持たせる
安定した室内環境、防犯に配慮しながらも明るく、四季、家族の気配が感じられる空間、フレキシブルな子供室や将来両親と同居する場合の対応など家族の変化に柔軟に対応できるプランが求められました。
リビングを挟んでダイニングキッチン、畳の小上りを設けました。また階段とは別に吹抜けをつかって上り下りできる「のぼり棒」も設けました。
製作キッチン
キッチンは他の家具や建具の仕上げと合わせ製作しました。カウンターはステンレス製、IHコンロ、食洗器は卓上型のものを使用するのでそのためのスペースを確保しました。将来的にはビルトイン型にも対応できるようにしています。
コンロの前は強化ガラスを使用しキッチンから予備室の様子がそれとなくうかがえるようにしました。
寝室と予備室
予備室には収納のあるカウンターを設けました。カウンター正面には既存の桜が見えます。
2階の寝室は明るく風通しが良くなるよう3方向に窓を設け、 寝室から出られるデッキテラスは物干し場としても利用できます。
緑を楽しむ浴室
雑木林の緑を楽しみながら入浴できるよう浴室は2階に設けました。一体的に感じられるよう浴室と洗面脱衣室の間は強化ガラス製としました。
玄関の室内側は半透明ガラスで内部の廊下に外部の光を採り入れます。靴脱ぎの際に腰掛けられるようベンチが設けました。
フレキシブルに使えるよう子供室は2室に間仕切る事ができます。上部にはロフトを設け北側屋根に天窓を設置しました。
2箇所の小さな吹抜けにコーナーを設ける
寝室、子供室や水廻りをつなぐ2階廊下はプランに合わせて弓型になっています。その廊下と部屋の間にスリット状の開口を持つ小さな吹抜けを設け、少しずつ外の緑が眺められるようにしました。
また多様な場ができるようその吹抜けに面するように本棚や書斎コーナーを設けました。